S45C (機械構造用炭素鋼)
S45C / AISI 1045 / C45 / EN8 / DIN 1.0503 / GB 45# / 45号鋼 / 機械構造用炭素鋼鋼材
規格
| JIS | G4051 S45C |
|---|---|
| ASTM | 1045 |
| EN | C45 (1.0503) |
| GB/T | 45# (GB/T 699) |
| DIN | C45 (1.0503) |
材料としての特徴
- JIS G4051規定の機械構造用炭素鋼鋼材の代表格
- 炭素含有量0.42-0.48%の中炭素鋼
- 焼入れ焼戻しにより引張強さ690MPa以上、硬度HRC45-55に調整可能
- 焼なまし状態での被削性が良好(被削性指数55程度)
- 強度と靭性のバランスに優れ、汎用性が極めて高い
- 丸棒・板・パイプなど各種形状で入手容易
主な用途
- シャフト・軸類(動力伝達軸、スピンドル、カム軸)
- 歯車・スプロケット・プーリー
- ボルト・ナット・ピン類
- 金型のベースプレート・取付板・エジェクタピン
- 産業機械のフレーム・ブラケット・リンク
- 工作機械部品・治具
材料選定のポイント
汎用的な機械部品で中程度の強度と硬度が必要な場合の第一選択肢。焼なまし状態で加工し、熱処理で強度を付与するのが一般的。水焼入れで直径約25mmまで芯部硬化可能。より大きな断面や高強度が必要ならSCM440、耐摩耗性重視ならSK3やSKD11を検討。
この材料のメリット・デメリット
※ 以下は一般的な特性に基づく参考情報です。実際の性能は製造条件・使用環境により異なる場合があります。
メリット
- コストパフォーマンスに優れた最も汎用的な鋼材
- 熱処理で幅広い硬度調整が可能(HB137-HRC55)
- 焼なまし状態での被削性が良好
- 入手性が非常に良く、各種形状・寸法が揃う
- 溶接可能(予熱・後熱処理により)
- 鍛造性が良好
デメリット
- 耐食性がなく、防錆処理が必須
- 焼入れ性が低く、大断面(直径25mm超)では芯部硬化困難
- 溶接時は予熱・後熱処理が必要(割れ防止)
- 焼入れ歪みが発生しやすい
- 浸炭焼入れには不向き(炭素量が高いため)