SK3 (炭素工具鋼)
Carbon Tool Steel / AISI W1 / GB T10A
規格
| JIS | SK3 |
|---|---|
| ASTM | W1 |
| GB/T | T10A (GB/T 1298) |
材料としての特徴
- 炭素含有量約1.0%の高炭素工具鋼で、焼入れにより高硬度(HRC62程度)を実現
- 刃物用鋼材として古くから使用されている伝統的な材料
- 焼なまし状態では切削加工が容易
- 熱処理コストが低く、合金工具鋼より経済的
- 研磨性が良く、鋭い刃先を形成可能
主な用途
- 刃物類(包丁、ナイフ、カッター刃)
- 木工用工具(のみ、かんな刃)
- 冷間打抜き型・簡易金型
- ゲージ・測定工具
- ばね・線材
材料選定のポイント
比較的低温での使用で高い硬度が必要な工具に適する。合金工具鋼(SKD、SKH)より安価だが、耐摩耗性や靭性は劣る。高速切削や高温になる用途にはSKH(ハイス)を選択。複雑形状や高い靭性が必要ならSKD11を検討。
この材料のメリット・デメリット
※ 以下は一般的な特性に基づく参考情報です。実際の性能は製造条件・使用環境により異なる場合があります。
メリット
- 高硬度が得られる(HRC62程度)
- 研磨性が良く鋭い刃先形成可能
- 低コスト
- 熱処理が容易
- 入手性が良い
デメリット
- 耐摩耗性は合金工具鋼に劣る
- 靭性が低い
- 焼入れ深さが浅い
- 耐熱性がない
- 大型部品には不向き